大刀剣市は刀剣商が一堂に会し、刀剣を中心とした逸品を展示・販売するイベントです。
新型コロナウイルスの影響でしばらく開催されていなかったとのことですが、2022年は3年ぶりの開催です。
これまで行ける機会がなかなかなかったのですが、やっと初めて行けました!
会場では、刀や刀に関連する物をたくさん見られて面白かったので、紹介します。
大刀剣市とは
大刀剣市は全国刀剣商業協同組合が主催する展示会です。
日本全国から刀剣商が集まり、刀剣、刀装具、甲冑武具などが、展示・販売されます。
刀好きや、居合や剣術をしている人、海外からのブローカーなど、いろいろな人が展示を見に来ます。
「刀のことをよく知らないけど気になる」という人でも全然問題なし。
いろいろな刀剣が展示されているので、見るだけでも楽しめます。
ちなみに刀は工芸品なので、誰でもお金があれば購入可能です。
- 公式サイト:https://www.zentosho.com/daitoukenichi/
- 開催場所:東京美術倶楽部
- 開催場所住所:〒105-0004 東京都港区新橋6-19-15
- 開催日程:2022年11月18日 – 2022年11月20日
- 入場料:2,100円(出品目録、3日間入場券含む)
大刀剣市に行ってきました!
3階と4階の2フロアにブースが60以上
大刀剣市は3階と4階で開催。受付は4階にあるので、4階へ向かいます。
受付ではカタログをもらえました。
大刀剣市のサイトではWEBカタログを閲覧できるので、気になる人はサイトをチェックです。
見取図を見ると、ブースが60以上あります。これはいろいろ見られそうで楽しみ!
会場内には刀剣や刀剣関連品が多数展示。見応えあり!
会場には多くの人が訪れていました。海外のかたも多かったです。
各ブースでいろいろな刀剣、刀装具などが展示されていて、見応えありでした。
濃州堂さんは本物の刀だけではなく、居合刀という切れる刃がついていない刀も扱っているお店です。
これから居合道を始めようという人にも良いですね。
そして、ブースに寄ったらカタログをもらえました。刀の説明なども書かれているので初心者におすすめです。
そして、やはり刀剣を展示するブースは多く、いろいろな刀を見られました。
日本刀、太刀、脇差し、短刀など、刀剣の種類は様々。
古刀や現代刀など作られた時期や、刀の反りや刃文(はもん)など見た目も違って興味深いです。
本物の真剣を勝手には触れないですが、ブースの人に話せば気になる刀を持たせてくれます。
遠くから見ても刀は格好良いですが、近くで見ると一振り一振りの違いが感じられてさらに面白いです。
拵(こしらえ)が素敵な刀も見られました。
拵(こしらえ)は刀の外装のことで、鞘(さや)や鍔(つば)や柄(つか)など、刀そのもの以外の部分を言います。
刀匠は刀をつくりますが、鞘師、塗師(ぬし)、白銀師(しろがねし)、鍔工師、金工師、柄巻師(つかまきし)などの職人さんが拵を作ってくれることで、ひとつの刀が完成するのです。
職人さんにも歴史や流派によって手法の違いがあるそうで、奥深いです。
刀のパーツも展示・販売されていました。
刀に付ける装具にこだわるのは日本人らしいです。
着物も小物にこだわりますよね。ちらりと見える襦袢や、帯留め、帯揚げなどとの組み合わせも大事。
刀でも、鍔(つば)はどうしようかな、目貫(めぬき)はどうしようかな、縁頭(ふちがしら(柄の両端の金具))はどうしようかななど装具にもこだわりたくなるものです。
目貫は2つで1セットですが、1つだけになってしまったものもあります。1つだけになった目貫を刀以外の装飾に加工するのも粋で、帯留めなどにできます。
刀剣以外の展示物もありました。
写真のように、刀剣を素敵に飾るケースや、鎧、兜、鉄扇、印籠もありました。
他にも、火縄銃や金庫などもあって、かなり楽しめました。
刀匠による銘切り実演も!
会場内では、銘切り(めいきり)の実演もあります。
銘切りとは、鏨(たがね)を金槌で叩くことで、金属を切り刻んで文字を入れることです。
その場で文鎮またはプレートに好きな言葉を刀匠が入れてくれます。かっこいい!
動画では、銘切りをしているところや、会場の様子を見られますので参考にどうぞ。
目の前で職人さんの技を見られて感動ですよ!
大刀剣市、刀が欲しくなってしまう
いろいろな刀剣を見ていると、どれも格好良くて、素敵で、欲しくなってしまいました。
しかし、やはり刀剣も刀剣関連のものも、値段が高い!
一般人には簡単に買えるものではないです。
でも、やはり、刀も拵(こしらえ)も職人さんがこだわって作ったもので、物からエネルギーが感じられて素晴らしいと思いました。
今回は全部格好良いと思って見てきましたが、もっと刀剣のことを知ったら、違いがわかってもっと面白くなりそうです。
大刀剣市は通常は年1回開催されているそうです。次回行くときは今よりも刀剣の知識を付けて行こうと思いました。
刀剣のことをよく知らない人も、詳しい人も楽しめるイベントです。
機会があったら行ってみてはいかがでしょうか?