
2025年10月に第19回ショパン国際ピアノコンクール(International Chopin Piano Competition)が開催されました。
5年に一度の開催で、ショパンの作品のみが課題曲となるコンクールです。世界中からトップクラスの若手ピアニストが参加します。コンクールの難易度や知名度は世界トップクラスです。
今回もYouTubeなどでリアルタイム配信がされ、素晴らしい演奏を世界中で聴くことができました。
そして、ピアノの演奏において、楽器のピアノも重要な要素のひとつ。ピアニストによって使用するピアノが違うことはご存知でしょうか。ステージでは演奏者の出番に合わせてピアノの入れ替えがされているのです。
この記事では今回のショパン国際ピアノコンクールで使用されたピアノに注目してみました。
第19回ショパン国際ピアノコンクール
ショパン国際ピアノコンクールとは
ショパン国際ピアノコンクール(The International Fryderyk Chopin Piano Competition)は、ショパンの生まれ故郷であるポーランドの首都 ワルシャワ で開催される、世界で最も権威のあるピアノコンクールの一つです。
1927年に第1回大会が開催され、現存する国際音楽ピアノコンクールの中では世界最古とされています。
5年に一度開催され(第二次世界大戦中は中断がありました)、16歳から30歳が参加します。大会によってルールが変わる場合がありますが、世界のトップクラスの若手ピアニストが参加する大会です。このコンクールで入賞するとピアニストとしての人生が大きく変わると言われるほど権威があり、非常に難易度の高いコンクールです。
コンクールの期間は長く、予備審査、一次予選、二次予選、三次予選を経て、ようやく本選となります。
- 予備予選(2025年4月23日~5月4日)
- Stage 1(一次予選)(2025年10月3日~10月7日)
- Stage 2(二次予選)(2025年10月9日~10月12日)
- Stage 3(三次予選)(2025年10月14日~10月16日)
- Final(本選) (2025年10月18日~10月20日)
このコンクールではショパンの作品のみを演奏します。難易度の高い曲を演奏する技術はもちろん、ショパンの音楽への深い理解も求められます。ステージごとに課題曲が異なり、ショパンのさまざまな曲を弾くことになるのです。
また、過去の優勝者の素晴らしい演奏が比較対象にもなり、審査員も世界的なピアニストや指導者たちなため、審査は非常に厳格になります。
なお、審査員の採点結果は以下にて公開されています。スコアを見るとわかりますが、審査員によって点数は異なっていますので、審査員の主観も影響されるのが難しいところです。
つまり、ショパン国際ピアノコンクールに出ているだけですごいのです。
コンクールで使用されたピアノ
第19回のコンクールでは以下のピアノが採用されました。
ピアニストはいずれか1台を選んで演奏します。
| ブランド、モデル | 会社名、国 |
|---|---|
| Steinway & Sons D-274 (スタインウェイ アンド サンズ) | Steinway Musical Instruments, Inc. アメリカ、創業はドイツ |
| Shigeru Kawai SK-EX (シゲル カワイ) | 河合楽器製作所 日本 |
| FAZIOLI F278 (ファツィオリ) | Fazioli Pianoforti S.p.A. イタリア |
| YAMAHA CFX (ヤマハ) | ヤマハ株式会社 日本 |
| C. Bechstein D-282 (C. ベヒシュタイン) | C. Bechstein Pianoforte AG ドイツ |
Shigeru Kawaiは河合楽器製作所、YAMAHAはヤマハ株式会社のピアノです。日本のメーカーから2社も採用されているのは、すごい。
そして、各メーカーのピアノはコンサート用のピアノで、3000万円~4000万円くらいの価格の高級なピアノばかりです。
グランドピアノ選定規則
グランドピアノについても規則が設けられており、ピアノにとってもショパンコンクールで使われるのは名誉なことです。
第19回ショパンピアノ国際コンクールでの“Grand piano selection regulations”(グランドピアノ選定規則)は以下のようになっていました。
楽器についての抜粋です。
INSTRUMENTS
XIX International Fryderyk Chopin Piano Competition – Grand piano selection regulations
- Instruments of brands that have been present in prestigious concert halls and the most important
piano competitions in the world for at least fifteen years, that have not been infringing on the rights
of other persons and entities may be allowed to be used in the selection procedure.- Due to the dominance of the Steinway, Fazioli and Kawai brands among the pianos chosen by the
finalists of the last editions of the Competition, and partnership between Institute and Yamaha
company, the instruments of these brands will be admitted to the Competition on separate terms.- The total number of approved pianos of other brands is limited by the technical capabilities of the
National Philharmonic stage and may not exceed one.
日本語訳は以下です。
楽器
7. コンサートホールや世界の主要なピアノコンクールで少なくとも15年以上使用されてきたブランドの楽器であり、かつ他者や団体の権利を侵害していないブランドであれば、選考手続きにおいて使用が認められる場合があります。
8. 過去のコンクールのファイナリストが選んだピアノとして、Steinway(スタインウェイ)、Fazioli(ファツィオリ)、Kawai(カワイ)のブランドが卓越していること、そして本研究所とヤマハ社とのパートナー関係により、これらのブランド(Steinway, Fazioli, Kawai, Yamaha)の楽器は特別な条件のもとでコンクールへの使用が認められます。
9. 他のブランドについて承認されるピアノの総数は、国立フィルハーモニー舞台の技術的制約により制限されており、最大で1台までとします。
つまり、Steinway(スタインウェイ)、FAZIOLI(ファツィオリ)、KAWAI(カワイ)、YAMAHA(ヤマハ)の4メーカーは第19回ショパン国際ピアノコンクールでの使用が最初から認められていました。
C. Bechstein(C. ベヒシュタイン)は追加でコンクールに加わったメーカーです。過去のコンクールでは使用されていたメーカーですが、今大会で50年ぶりに使用ピアノとして登場しました。
コンクールに参加したピアニストはSteinway & Sons、FAZIOLI、Shigeru Kawai、YAMAHA、C. Bechstein から1台のピアノを選びます。選定についてのレギュレーションは以下となっていました。
COMPETITION PARTICIPANTS’ SELECTION OF INSTRUMENTS
XIX International Fryderyk Chopin Piano Competition – Grand piano selection regulations
- The selection of instruments by participants will take place at the time specified in the
Competition Regulations from among the instruments accepted by the Competition Director.- Participants will have no more than 15 minutes to select their instruments.
- While participants are selecting instruments, only persons authorized by the Competition
Director (including one technician representing each piano brand) may be present in the Concert Hall
and backstage
日本語訳は以下のとおりです。
コンクール参加者による楽器の選定
12. 参加者による楽器の選定は、コンクール規則で定められた時間に、コンクール・ディレクターが承認した楽器の中から行われます。
13. 参加者が楽器を選定する時間は、最大15分間とします。
14. 楽器の選定中は、コンクール・ディレクターにより許可された者(各ピアノブランドを代表する技術者1名を含む)のみが、コンサートホールおよび舞台裏に立ち入ることができます。
15分という短い時間でピアノを選び、コンクール中はずっとそのピアノを使用することになります。
開催回によっては途中でピアノを変更するピアニストもいました。今回のレギュレーション内に変更に関する記述は見当たりませんでしたので、変えて良いのか駄目なのかハッキリしませんでしたが、今回の第19回コンクールでは途中でピアノを変更したピアニストはいませんでした。ピアノを途中で変更することはタッチが異なるのでリスクもあり、大会運営に混乱をもたらすこともありますので、あまり変更はしないようです。しかし、曲によってピアノを変えるほうが良いと判断するピアニストもいて、過去にはステージが変わる際にピアノを変えるピアニストもいました。
ピアノによって、タッチも音色も違い、その日のピアノの状態によっても変わるわけですから、ピアノを選ぶのも悩みそうですね。
ピアノの使用数と割合
第19回のピアノの使用数と割合を調べたところ、以下でした。ステージごとにまとめてあります。
Steinway & Sons はピアノの王様とも言われる人気ピアノで、今回も最も使用されたピアノでした。
Shigeru Kawai は2番目に多く使用されたピアノで、前回のコンクールから使用数が増えています。大躍進です。
なお、各ピアニストが使用したピアノについては、本ページの最後にまとめていますので参考にどうぞ。
Stage 1 で使用されたピアノ

| ピアノ | 使用したピアニストの数 | 割合 |
|---|---|---|
| Steinway & Sons | 42 | 50.00% |
| Shigeru Kawai | 21 | 25.00% |
| FAZIOLI | 10 | 11.90% |
| YAMAHA | 9 | 10.71% |
| C. Bechstein | 2 | 2.38% |
Stage 2 で使用されたピアノ

| ピアノ | 使用したピアニストの数 | 割合 |
|---|---|---|
| Steinway & Sons | 24 | 60.00% |
| Shigeru Kawai | 11 | 27.50% |
| FAZIOLI | 4 | 10.00% |
| YAMAHA | 1 | 2.50% |
| C. Bechstein | 0 | 0% |
Stage 3 で使用されたピアノ

| ピアノ | 使用したピアニストの数 | 割合 |
|---|---|---|
| Steinway & Sons | 12 | 60.00% |
| Shigeru Kawai | 6 | 30.00% |
| FAZIOLI | 2 | 10.00% |
| YAMAHA | 0 | 0% |
| C. Bechstein | 0 | 0% |
Final で使用されたピアノ

| ピアノ | 使用したピアニストの数 | 割合 |
|---|---|---|
| Steinway & Sons | 6 | 54.55% |
| Shigeru Kawai | 3 | 27.27% |
| FAZIOLI | 2 | 18.18% |
| YAMAHA | 0 | 0% |
| C. Bechstein | 0 | 0% |
入賞者の使用ピアノ
第19回のショパン国際ピアノコンクールの第1位は Eric Lu(エリック・ルー)さんで、使用したピアノは FAZIOLI でした。第18回で第1位だった Bruce Xiaoyu Liu(ブルース・シャオユー・リウ)さんも FAZIOLI のピアノを使用していたので、近年の FAZIOLI のピアノに高い評価が集まっていることでしょう。
| 賞 | 受賞者 | 使用ピアノ |
|---|---|---|
| 第1位 | Eric Lu (エリック・ルー) | FAZIOLI |
| 第2位 | Kevin Chen (ケヴィン・チェン) | Steinway & Sons |
| 第3位 ソナタ最優秀演奏賞 | Zitong Wang (ワン・ズートン) | Shigeru Kawai |
| 第4位 コンチェルト最優秀演奏賞 | Tianyao Lyu (リュー・ティエンヤオ) | FAZIOLI |
| 第4位 | Shiori Kuwahara (桑原志織) | Steinway & Sons |
| 第5位 | Piotr Alexewicz (ピオトル・アレクセヴィチ) | Shigeru Kawai |
| 第5位 | Vincent Ong (ヴィンセント・オン) | Shigeru Kawai |
| 第6位 | William Yang (ウィリアム・ヤン) | Steinway & Sons |
| マズルカ最優秀演奏賞 | Yehuda Prokopowicz (イェフダ・プロコポヴィチ) | Steinway & Sons |
| ポロネーズ最優秀演奏賞 | Tianyou Li (リ・ティエンヨウ) | Steinway & Sons |
| バラード最優秀演奏賞 | Adam Kałduński (アダム・カウドゥンスキ) | FAZIOLI |
ピアノメーカーにとっては、自社のピアノで演奏したピアニストが入賞するとブランド価値向上に繋がるので、重要と思います。
ここからは各ピアノでの演奏を見ていきたいと思います。
Steinway & Sons / スタインウェイ アンド サンズ
ピアノの王様、Steinway & Sons。創業1853年と歴史が長く、昔からピアノと言えばスタインウェイと言われるくらい人気のピアノです。ショパン国際ピアノコンクールでは第1回から公式ピアノとして使用されています。
2015年の第17回ショパン国際ピアノコンクールでは、第1位となった Seong-Jin Cho(チョ・ソンジン)さんがSteinway & Sonのピアノを弾いていました。
調律師はJarek Bednarskiさん。インタビューも興味深いです。調律次第でピアノは変わります。
コンクールでも Steinway & Sons のピアノで演奏するピアニストは多かったです。
第2位の Kevin Chen(ケヴィン・チェン)さんの演奏も素晴らしかったです。全体の結果は第2位でしたが、Stage 1と本選のそれぞれでは最も高いスコアでした。しかも2005年生まれで、まだ20歳。またコンクールで演奏してほしいです。
第4位となった日本の桑原志織さんも、使用したピアノは Steinway & Sons でした。数々のコンクールでの受賞歴を持つ桑原さん。実力は確かで素晴らしい演奏でした。
今回のコンクールでは入賞とはなりませんでしたが、牛田智大さんの演奏も素敵でした。スコアを見ると本当に惜しかったのだと思いました。
Shigeru Kawai / シゲル カワイ(河合楽器)
第19回のショパン国際ピアノコンクールで、個人的にはShigeru Kawaiのピアノが好きでした。
第19回ショパン国際ピアノコンクール🎹
— カワイ音楽振興会 Kawai Music Association (@info_kma) October 5, 2025
チームKAWAI現地ワルシャワからの写真レポートです✨#ショパン国際ピアノコンクール2025 #shigerukawai #シゲルカワイ pic.twitter.com/aBQKG3fbFp
第3位の Zitong Wang(ワン・ズートン)さんは Shigeru Kawai のピアノで演奏。ソナタ賞も受賞。3次予選では Sonata in B flat minor, Op. 35(ピアノソナタ第2番 変ロ短調 Op.35)を演奏していました。
彼女のピアノはとても輝いた音に聴こえて、ファンになりました。
第5位の Vincent Ong(ヴィンセント・オン)さん。日本ではかなり人気になりましたね。私も好きです。
Shigeru Kawai のピアノが好きなのか、Shigeru Kawai のピアノを弾いたピアニストが好きなのか…。どちらかわからないけど、二人とも独特な演奏をしていて、Shigeru Kawai のピアノは演奏に応えた良い響きでした。
FAZIOLI / ファツィオリ
今回の第19回で第1位となった Eric Lu(エリック・ルー)さん、前回の第18回で第1位だった Bruce Xiaoyu Liu(ブルース・シャオユー・リウ)さんも FAZIOLI のピアノを使用していました。
1981年に創業した比較的新しいピアノメーカーですが高評価を獲得し、ブランドの信頼性を高めています。
FAZIOLIのサイトにもこのように書かれています。
FAZIOLI SHINES AT THE XIX CHOPIN COMPETITION
These incredible results once again confirm the exceptional synergy between FAZIOLI instruments and the artistry of the pianists who select them. Statistics consistently show that contestants performing on FAZIOLI pianos often achieve outstanding results — and the 2025 Chopin Competition has once again offered clear proof of this enduring success.
https://www.fazioli.com/en/news/fazioli-shines-at-the-xix-chopin-competition/
FAZIOLI、第19回ショパン国際ピアノコンクールで輝く
これらの驚くべき成果は、FAZIOLIの楽器と、それを選ぶピアニストたちの芸術性との卓越した相乗効果を改めて証明しています。統計的にも、FAZIOLIのピアノで演奏する出場者はしばしば優れた結果を残しており、2025年のショパン・コンクールにおいても、この揺るぎない成功が再び明確に示されました。
第1位となった Eric Lu (エリック・ルー)さんはStage 2、Stage 3では唯一23点台(25点が満点)のスコアを出しており、評価が高かったようです。
第4位となった Tianyao Lyu(リュー・ティエンヤオ)さんもFAZIOLI のピアノで演奏。コンチェルト賞も受賞しました。協奏曲は Koncert e-moll op. 11 / Concerto in E minor, Op. 11(ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11)でした。
彼女の協奏曲での演奏、本当に素晴らしかったです。2008年生まれで、コンクール時は16歳。すごすぎる。
YAMAHA / ヤマハ
YAMAHAといえば、家庭用ピアノで幼い頃から慣れ親しんでいる人も多い有名メーカー。
2010年の第16回ショパン国際ピアノコンクールで第1位となった Yulianna Avdeeva(ユリアンナ・アヴデーエワ)さんがYAMAHAのピアノを使用していたこともあり、高い技術力が認められていました。
しかし第19回では、やや使用数は少なかったようです。YAMAHA CFXは伝達のエネルギーロスを最小限に抑えるように作られており、コントロール性を求めたい場合には有効ですが、一方でコンクールのような舞台ではパワーや鳴りを強く出す他メーカーを選ぶピアニストも多かったのかもしれません。
また、ネット上でも公式からの情報はあまり見られず、今回のコンクールではあまり積極的に活動をしていなかったのだろうかと思いました。
YAMAHAのピアノで演奏をした Kwanwook Lee(イ・クァンウク)さん。軽やかで素敵な演奏です。YAMAHAのピアノを選択したピアニストでStage 2に進んだのは彼だけでした。
C. Bechstein / C. ベヒシュタイン
C. Bechstein の創業は古く1853年、伝統があります。第19回のコンクールで50年ぶりに使用ピアノとして登場しました。
第19回での使用数はまだ少ないですが、次回に向けて進化をしていくことに期待です。今回の現地での感想からはホールでの投射力や響きに物足りなさがあったのではという声もありました。
Tiankun Ma(マ・ティアンクン)さんがC. Bechstein のピアノで演奏。C. Bechstein の公式サイトでも卓越した技巧とともにショパンの魂を見事にとらえた演奏と称賛されていました。
素晴らしい演奏を聴けるショパン国際ピアノコンクール
ショパンの曲が好きな私にとっては贅沢で素晴らしい日々を過ごすことができました。
参加されたピアニストの皆さんの演奏はもちろん、ピアノメーカーの開発や調律も素晴らしいコンクールを創り上げていると思います。同じピアニストの演奏でも、ピアノによって違う音色が響くことでしょう。
現地ではインターネット配信で聴く音とは違って、もっと素晴らしい音を聴くことができると思いますし、ホールならではのピアノの響きがあると思います。しかし、日本からポーランドはなかなか遠い。YouTubeなどでリアルタイム配信してもらえたのは、とても有り難かったです。
5年後のショパン国際ピアノコンクールも楽しみにしたいと思います。次回も配信してもらえると良いな。
それから、日本で入賞者のコンサートが開催されますが、かなり人気のようです。ショパン国際コンクールのすごさがチケットの入手困難さに出ています。
また、過去のショパン国際ピアノコンクールの受賞者のCDもおすすめです。
1960年に優勝したマウリツィオ・ポリーニ。マズルカ賞も受賞しました。完璧で美しい演奏が特徴です。
1965年に優勝したマルタ・アルゲリッチ。ポロネーズ賞も受賞しており、『英雄ポロネーズ』を是非聴いてほしいです。マウリツィオ・ポリーニとは逆で、情熱的な演奏です。
ピアニストごとの使用ピアノ(長いのでページの最後に記載しました)
第19回ショパン国際ピアノコンクールで各ピアニストが使用したピアノは以下でした。
ステージ1以降に演奏した84名のリストです。名前(Last Name)順に並んでいます。
| 出場者 | Stage 1 | Stage 2 | Stage 3 | Final |
|---|---|---|---|---|
| Piotr Alexewicz | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai |
| Jonas Aumiller | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – | – |
| Yanyan Bao | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Michał Basista | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Kai-Min Chang | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Kevin Chen | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS |
| Xuehong Chen | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Zixi Chen | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – | – |
| Hoi Leong (Zach) Cheong | YAMAHA | – | – | – |
| Diana Cooper | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Athena Deng | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Yubo Deng | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Mateusz Dubiel | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Yu-Ang Fan | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Alberto Ferro | YAMAHA | – | – | – |
| Yang (Jack) Gao | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – |
| Shuguang Gong | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Eric Guo | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – |
| Wei-Ting Hsieh | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Xiaoyu Hu | FAZIOLI | FAZIOLI | – | – |
| Hasan Ignatov | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Zihan Jin | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – | – |
| Adam Kałduński | FAZIOLI | FAZIOLI | – | – |
| David Khrikuli | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS |
| Antoni Kłeczek | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Kaito Kobayashi | YAMAHA | – | – | – |
| Mateusz Krzyżowski | YAMAHA | – | – | – |
| Shiori Kuwahara | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS |
| Shushi Kyomasu | YAMAHA | – | – | – |
| Hyo Lee | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – |
| Hyuk Lee | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – |
| Kwanwook Lee | YAMAHA | YAMAHA | – | – |
| Luwangzi Li | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Tianyou Li | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS |
| Xiaoxuan Li | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – |
| Zhexiang Li | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Hao-Wei Lin | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Pedro López Salas | FAZIOLI | – | – | – |
| Eric Lu | FAZIOLI | FAZIOLI | FAZIOLI | FAZIOLI |
| Philipp Lynov | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Tianyao Lyu | FAZIOLI | FAZIOLI | FAZIOLI | FAZIOLI |
| Tiankun Ma | C. Bechstein | – | – | – |
| Xuanyi Mao | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Ruben Micieli | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Nathalia Milstein | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Yumeka Nakagawa | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – | – |
| Yulia Nakashima | C. Bechstein | – | – | – |
| Viet Trung Nguyen | FAZIOLI | – | – | – |
| Yuya Nishimoto | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Vincent Ong | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai |
| Arisa Onoda | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Piotr Pawlak | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – |
| Yehuda Prokopowicz | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – |
| Hao Rao | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Anthony Ratinov | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Zuzanna Sejbuk | FAZIOLI | – | – | – |
| Jun Shimada | YAMAHA | – | – | – |
| Miyu Shindo | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS |
| Mana Shoji | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Gabriele Strata | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Eva Strejcová | YAMAHA | – | – | – |
| Ziye Tao | FAZIOLI | – | – | – |
| Chun Lam U | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Tomoharu Ushida | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – |
| Ryan Wang | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Zitong Wang | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai |
| Jan Widlarz | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Andrzej Wierciński | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Krzysztof Wierciński | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Victoria Wong | YAMAHA | – | – | – |
| Maiqi Wu | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Yifan Wu | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – |
| Miki Yamagata | Shigeru Kawai | Shigeru Kawai | – | – |
| Ryota Yamazaki | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Fanze Yang | Shigeru Kawai | – | – | – |
| William Yang | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS |
| Yuanfan Yang | FAZIOLI | – | – | – |
| Yichen Yu | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Yuewen Yu | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Andrey Zenin | Shigeru Kawai | – | – | – |
| Jacky Zhang | STEINWAY & SONS | STEINWAY & SONS | – | – |
| Yonghuan Zhong | STEINWAY & SONS | – | – | – |
| Hanyuan Zhu | FAZIOLI | – | – | – |
| Jingting Zhu | STEINWAY & SONS | – | – | – |

