2022年は東京国立博物館(トーハク)の創立150周年。
この節目を記念して、東京国立博物館創立150年記念 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が開催中です。
この国宝展、人気すぎて、私はチケットを取れませんでした。残念!!
しかし、反響が大きく、国宝展は12月13日~18日の会期延期が決定。これがチケット取得の最後のチャンスでしょう。
国宝展が見られなくても、せっかくの150年の記念の年です。
東京国立博物館では、「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」という展示も開催されていましたので、こちらを観てきました。
「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」とは
「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」。
この展覧会は、個人や企業から「これは150年後の国宝にいいぞ」と思うモノを募集して展示しています。
東京国立博物館ができた明治5年から150年。トーハク史上初の公募型展覧会がはじまります。
150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物
個人や企業から集められた“ワタシの宝物”を「150年後の国宝候補」として展示します。
その候補は、わたしたちの生活の中にある、携帯電話、車、マンガ、ゲーム、ファッション、映像、ロボット、食文化、建造物や風景。「150年の月日」が新たな国宝を生み出す、壮大なタイムカプセルです。
公募型の展覧会は東京国立博物館では初めてとのこと。
個人や企業から集めているものなので、ちょっと懐かしいものや、自分は知らないけど家族が子供の頃にあったものなど、現在から近い時代のものが展示されていて、今を生きる人の思い出や記憶に触れられる内容です。
- 公式サイト:https://150ourtreasure.jp
- 公式Twitter:https://twitter.com/150ourtreasure
- 開催場所:東京国立博物館 表慶館
- 開催日程:2022/11/02 – 2023/01/29
「150年後の国宝展」は東京国立博物館の観覧料で観られます
東京国⽴博物館で開催中の特別展観覧券(観覧当⽇)があれば見に行くことができます。
特別展の観覧券がない場合は、東京国⽴博物館総合⽂化展観覧券を購入して、トーハクに入ります。
東京国立博物館の観覧券は18歳〜69歳の大人と大学生は有料ですが、他の人は無料!
東京国⽴博物館総合⽂化展観覧券
- 大人:1,000円(税込)
- 大学生:500円(税込)
- 高校生以下および18歳未満:無料
- 70歳以上:無料
- 障害者とその介護者1名:無料
幸運にも東京近辺に生まれた人は、高校生までの間にたくさん行ったら良いと思います!!
観覧券では開催中の「150年後の国宝展」だけではなく、他の展示も見られます。
東京国立博物館内には、本館の平常展示や、法隆寺宝物館、東洋館、黒田記念館、庭園などもあり、見どころ満載です。
全てを見ようとすると、1日では周れないくらいです。
また、国立博物館4館(東京・京都・奈良・九州)共通の年間のメンバーズパス(年会費 一般2,500円(税込)、学生1,200円(税込))もあるので、1年に3回以上行くなら年パスがお得です。
「150年後の国宝展」を観に行きました
東京国立博物館 表慶館での開催
150年後の国宝展は、東京国立博物館の表慶館で開催されていました。
表慶館は催し物開催時のみ開館しているようなので、展示だけではなく、建物自体を観るのもまた一興です。
重要文化財に指定されている建物です。美しい造りです。
入場すると、さっそくゴジラがいる
来場者を最初に迎えてくれるのはゴジラ。
背中から観てもかっこいい!
オキシジェン・デストロイヤーや「ゴジラ」の第一作台本なども展示されていて、面白いです。
当時の制作の様子などを想像してしまいます。
ガンダムがあるだけでテンション上がる
さすがガンダム、存在感あります!でも、私はジオン軍のモビルスーツのほうが好き…。
ガンダム像の隣には、動くガンダムの開発に関する展示もされていました。ガンダム関連はいろんなことやってますね。
また、ガンダムの隣ではプリキュアも展示されていたので、ガンダムとプリキュアのコラボ画像が出来上がりました。
こういうのは、展覧会ならではですね。
企業部門の出展社数は31社
ゴジラの東映株式会社や、ガンダムのバンダイナムコグループを含め、企業部門の出展は31ありました。
知っているモノが、博物館で展示されていると、感慨深さがあります。
また、もっと詳しい情報や、少し昔は違ったデザインであったのを見られたり、発見もありました。
知っているモノや懐かしいモノがたくさんあるので、知人と一緒に行くと、展示を見ながら会話が弾みますよ。
一般から寄せられた国宝候補も展示
150年後の国宝展では、一般部門もあります。
一般からの公募で寄せられた国宝候補から、東京国立博物館と選考委員によって選ばれた国宝候補の展示です。
応募した人のコメントも記載されていて、思い出や物語がモノにあるのが伝わってきます。
自分だったら、自分のどんな思い出のモノを未来に残したいか、考えてみるのも良いですね。
ついでに、東京国立博物館 本館もチラ見
「150年後の国宝展」の開催場所である表慶館の隣に、本館があります。
本館内の展示物も東京国⽴博物館総合⽂化展観覧券で見られるので少しだけ見てきました。
1階と2階に展示物があり、展示数がかなり多いです。
時々展示物の変更もされるので、何回も訪れたくなります。
そして、期間限定で「老猿」が展示されています。
老猿
本館18室
2022年10月4日~2022年12月25日
美術の教科書で見たことがある…!高村光雲(たかむらこううん)作の「老猿」。
本作はシカゴ万国博覧会に出品された大作で、左手に鷲の羽を握りしめ、右斜め上方を見据えて岩上にすわる大猿の像です。大鷲と格闘した直後の、気迫に満ちた猿の姿がいきいきと描画されています。時間の経過と鷲が飛び去ったあとの空間をも内包するスケールの大きな作品です。
東京国立博物館のパネル
教科書では正面からの写真が見られたけど、実物ではいろいろな角度から見られるので面白い。
実物を見ると、毛並みの細かさもすごくて、エネルギーの流れみたいなものを感じました。
ついでに、法隆寺宝物館もチラ見
この看板にこの像を選択した人はセンスある…!「行こうぜ!」と言われているかのよう。
表慶館の裏側に法隆寺宝物館があり、こちらの展示も東京国⽴博物館総合⽂化展観覧券で見られます。
明治11年(1878)に奈良・法隆寺から皇室に献納され、戦後国に移管された宝物300件あまりを収蔵・展示しています。これらの文化財は、正倉院宝物と双璧をなす古代美術のコレクションとして高い評価を受けていますが、正倉院宝物が8世紀の作品が中心であるのに対して、それよりも一時代古い7世紀の宝物が数多く含まれていることが大きな特色です。
法隆寺宝物館
法隆寺宝物館には仏像が数多く展示されていて、神々しいです。
古いと飛鳥~奈良時代のもの、江戸時代のものなど、素晴らしい展示もたくさん見られます。
さらに、この日は創立150年記念特集として「古代染織の保存と修理―50年にわたる取り組み―」が開催されていました。
古代染織の保存と修理―50年にわたる取り組み―
法隆寺宝物館 第6室
2022年10月18日(火) ~ 2022年12月11日(日)
製作からおよそ1300年を経て、染織品の多くは劣化が進み、触ればくずれてしまう状態にある作品も少なくありません。こうした染織品を適切に保存するためには、修理技術とともに、作品の分類や本来の形に関する研究が不可欠です。
創立150年記念特集 古代染織の保存と修理―50年にわたる取り組み―
染織品は劣化しやすいと思いますが、これを修理する技術があるのがすごい!
文化財修理の中でも困難な分野だそうです。気が遠くなるような作業が想像されます。
東京国立博物館は見るところたくさん!
東京国立博物館では特別展が注目されやすいですが、他の展示も素晴らしいものばかりです。
「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」は知っているモノに関連する展示がほとんどで、見ながら一緒に会話がしやすい楽しい展示でした。
本館や法隆寺宝物館も少しだけ見てきましたが、時間があればもっとじっくり見たくなる展示ばかりです。
そして時期によって、特集があったり、平常展示の内容も変わったりするので、何度も観に行きたくなります。
こんなにたくさんの貴重な展示物を見られて、大人1,000円、大学生500円、18歳未満・70歳以上・障害者と介護者は無料とは、ありがたいです。
また、東京国立博物館に行きたいと思っています。
東京観光にもオススメです!
そして、東京国立博物館の後には、あんみつの「みはし」に寄るのもオススメです。