
今年の3月に大野山へ登山に行ってきました。
大野山は神奈川県の丹沢山地にある山のひとつ。
標高723.1mと高くない山なので、初心者でも行きやすく、ハイキングのように楽しめます。
よく登山に行っている友人が連れてってくれたのですが、ゆっくり楽しく登れる山で、良い一日になりました。
また、東京方面からJRを利用して行く場合は、交通系ICの利用に注意が必要だったので、それについても記載したいと思います。
東京方面から大野山登山に行く場合の電車について
大野山の最寄り駅

大野山へ行く場合、公共交通機関では以下が最寄駅です。
- JR御殿場駅 谷峨(やが)駅
- JR御殿場駅 山北(やまきた)駅
今回の登山では、行きは谷峨駅で降りて大野山に向かい、帰りは山北駅から乗るルートで帰りました。
谷峨駅も山北駅も、駅は無人です。そのため、東京方面からの交通系ICを利用して行く場合には注意が必要でした。
谷峨駅の改札機はエリアまたぎに注意

大野山登山のために向かった谷峨駅。この駅は無人駅なので改札機が置いてあります。

そして、注意事項が書かれています。
Suicaエリアからご乗車のお客様へ
Suicaエリア等からTOICAエリアにまたがってはご利用いただけません。
(IC定期券の表示区間内のご利用を除く)
東海道線をご利用の場合は、熱海駅からTOICAエリアです。
御殿場線をご利用の場合は、国府津駅からTOICAエリアです。
エリア外から乗り越された場合は、駅係員にお申し出ください。
SuicaエリアはJR東日本エリア、TOICAエリアはJR東海エリアです。
どちらもJRだけど、エリアをまたいで交通系ICを使用することができません(定期券は除く)。
JR谷峨駅はTOICAエリア(JR東海エリア)なので、東京から行く場合はSuicaエリア(JR東日本)からのエリアまたぎになります。
国府津駅や熱海駅はエリアの境界駅となっていて、Suicaエリア(JR東日本)としてもTOICAエリア(JR東海)としても利用できるようになっています(2021年3月から)。この駅までであれば交通系ICを自動改札機で使用できます。
つまり、交通系ICを利用する場合は、一度、国府津(こうづ)駅で改札を出て入り直すことでエリアまたぎにならないようにすることができます。
もし、エリアまたぎをした場合、谷峨駅の改札機ではエラーが出ます。(エリアまたぎをしてしまった友人はエラーが出ていました。)その場合は、一旦このまま駅を出て、帰路の駅のどこかで駅員さんに伝えましょう。
東京側(大田区蒲田)から谷峨駅へのルート
JRを利用するルート
私は大田区民なので蒲田からスタートする場合ですが、谷峨駅に行くには2ルートがあります。
ひとつはJRを利用するルート。今回、私は行きではこのルートを利用しました。
- JR京浜東北線 蒲田駅→川崎駅
- JR東海道本線 川崎駅→国府津(こうづ)駅
- JR御殿場線 国府津駅→谷峨駅

このルートは国府津駅でSuicaエリアとTOICAエリアが変わります。
前の項目で説明した通り、交通系ICで改札を通る場合、注意が必要です。
東京側から交通系ICを利用する場合は、SuicaエリアとしてもTOICAエリアとしても利用できる国府津駅で一度改札を出て、入り直すことで、谷峨駅の改札機を利用できるようになります。
もしくは交通系ICを利用せず、最初から切符を購入して乗車するのも良いでしょう。
また、国府津駅でお手洗いにいっておくのも、おすすめします。谷峨駅にもお手洗いはありますが、国府津駅のほうが利用しやすいのと、谷峨駅だと登山の人の利用が多いので待ち時間ができそうなので、国府津駅でお手洗いにいっておいても良いと思います。
このルートでは国府津駅が御殿場線の始発になるので、行きの電車で座りやすいのが良い点です。
私鉄を利用するルート
もうひとつは私鉄を利用するルート。帰りはこのルートを利用しました。
- 東急多摩川線 蒲田駅→多摩川駅
- 東急線~相鉄線~小田急線 多摩川駅→新松田駅
- 徒歩 新松田駅→松田駅
- JR御殿場線 松田駅→谷峨駅

このルートは、小田急線の新松田駅で改札を出て歩き、TOICAエリアであるJR松田駅の改札に入ることになるので、交通系ICのことは何も気にしなくて大丈夫です。
新松田駅から松田駅の距離はそんなに長くないので、歩くのは大変ではありません。
また、新松田駅でお手洗いにいっておくのも、おすすめします。新松田駅のトイレのほうが谷峨駅のトイレより綺麗です。
このルートでは、交通系ICの精算に注意しなくてよいこと、交通費がJRより安いことが良い点です。
目的地までの切符を買うのも良い

私はJR蒲田駅でJR谷峨駅までの切符を買って行きました。
これで途中で一度改札を出ることなく目的の駅まで行けます。
通常の乗車券の券売機で購入することができます。目的地までの料金表が券売機の上に掲示されていて、谷峨駅までの料金を確認できました。
無人駅には切符回収箱があるので、降車時はそこに切符を入れれば良いです。
交通系ICを使うならJR国府津駅で一度改札から出るのも良い

交通系ICを利用したい場合は、国府津駅で一度改札を出て、入り直しておくのも方法のひとつです。
前にも記載していますが、エリアをまたいで交通系ICを使用することができません。
国府津駅はSuicaエリアとしてもTOICAエリアとしても利用できるので、一度改札を出て、入り直すことで、谷峨駅(TOICAエリア)の改札機を交通系ICで利用できるようになります。
大野山登山に行ってきました
行きは国府津駅から御殿場線に乗りました

国府津駅で東海道本線から御殿場線に乗り換えです。改札内にトイレがあるので、登山の前に利用しておくと良いと思います。

早めに着いたので、御殿場線の電車で座ることができました。

この日は天気の良い休日。電車が発車する頃には座席は埋まっており、立っている人もいました。
少し早めに国府津駅に来て、御殿場線では座っていくのが楽だと思います。
松田駅ではさらに乗客がして、かなり混雑していました。休日に松田駅から乗って座るのは難しそうと思います。
谷峨駅から大野山へ

谷峨駅の改札内にもお手洗いはあります。登山前に寄る人も多いようで、少し並んでいました。

駅内には登山届(登山計画書届)を提出するコーナーがあります。ここに置いてある用紙に書いて提出が可能です。

最近は登山届を紙で提出するより、インターネットから事前に提出する人のほうが多いようです。
大野山は神奈川県にある山なので、神奈川県警察のサイトから提出することができます。
低山ではありますが、念のため登山届を出すと良いでしょう。
大野山を歩く

駅から山に向かう道中には案内があり、迷うことなく進むことができました。
大野山は谷峨駅から山頂まで2時間ほどで行くことができます。休憩しながらゆっくり進んでも3時間あれば登頂できるでしょう。
道は割と整っており、歩きやすい山です。
進むにつれ、見える景色が変わって行き、楽しみながら進むことができました。







頂上は平らな広場のようになっており、ここで昼食をとりながら休憩しました。
木製の椅子やテーブルがある場所もあって、公園のようです。
大野山は山頂付近まで車で行くこともできるので、車で来て山頂でキャンプ飯を楽しんでいる人たちもいました。
山頂で食べるご飯は、なにやら美味しいですよね。
友人はカップラーメンとお湯を持ってきて、山頂で食べてました。ここで食べるカップラーメン、通常時より美味しそうすぎる!
昼食後、帰りは地蔵岩ハイキングコースを通って、山北駅へ向かいます。

下りは重力があるので、勝手に進んでいきました。
重力で足が靴のつま先側に当たりやすいので、しっかり靴紐を結んで足がズレにくくするようにするのが大事。


途中にお地蔵さんがあってお参りもしてきました。お地蔵さんまでの道案内がざっくりしていて良い(写真)。
そして、山北駅へ向かう道では、山登りをする人にはご存知の丹沢姉妹も見られました。左が丹沢キャサリン(妹)、右が丹沢クリステル(姉)です。

山北駅近くのさくらの湯でお風呂に入ってから帰る

山北駅のすぐ近くにはさくらの湯があります。人工温泉です。
ここで登山で疲れた身体を癒やします。登山の後のお風呂、最高!
そして、帰路に利用した山北駅も無人駅でした。

行きと同様、山北駅はTOICAエリアになるので、Suicaエリアである東京方面にJRを利用して向かう場合はエリアまたぎになります。
自宅の最寄りの駅などで降りる際に駅員さんに精算処理をしてもらいましょう。
登山に必要なものを準備しよう
登山にはトレッキングシューズを準備しよう
富山県民だった私は、子供の頃から遠足などで立山登山しても、運動靴や長靴で行っていたので、トレッキングシューズなるものを使ったことがありませんでした。
今後もまた山に登るかもしれないという期待とともに、はじめてトレッキングシューズを買ってみました。
初めてなので、値段があまり高くないものをと、ABCマートでホーキンスというメーカーのシューズを購入。お店に試着をしに行った時にちょうどセールしていたのも購入の動機になりました。
なるほど、スニーカーと比べると、少し硬めで、石などから足を守ったり、足首を捻挫しないように固定するのに良い感じですね。
スニーカーのほうが柔らかくて歩きやすいし、トレッキングシューズだと硬くて怪我をしにくいと思いました。
今回購入したシューズは、低山登山には十分の性能だと思いました。
もっと山登りするぜ!ってなったら、もう少しお高いシューズを試すのも良いかなと思います。
ヒル対策スプレーを持っていこう
山にはヒルがいる!血を吸われるし、剥がしにくいので、恐ろしいヤツです。
3月はまだあまりヒルがいないと思われますが、冬以外はだいたいヒルがいるらしい。
ヒル対策のアイテムは必須で、登山前にヒル対策スプレーを靴にかけておくと良いです。
市販されているものもありますし、ハッカ油とエタノールを使って自作しても良いと思います。
関東の登山も楽しい!また行きたい

富山県出身の私は立山などには行ったことがあるけど、関東の山は全然知らずでした。
初めて関東で登山をしてみましたが、やっぱり山は良いですね~。
自然の中にいると、自分からいらない何かが落ちていくような感じがしました。
大野山は初めての人でも登りやすく、一人で行くこともできそうな、歩きやすい山でした。
他にも山がたくさんあるので、別の山にも行ってみたいと思います。
次回は昼食にカップラーメンとお湯を持っていくのを忘れない!