私はときどき、ミシンで何か作っています。
でも、ミシンを自分では持っていなくて、ずっと友人から借りています。ありがたい…!
今回はトートバッグを作りました。
使用したのは職業用の直線縫い専用のミシンですが、やっぱり直線を綺麗に縫えるので、良いミシンだなと思います。
ちなみに私は素人です。素人でもミシンがあれば、トートバッグを作れるのです。
ミシンについて
ミシンの種類はたくさんある
友人から借りているミシンがbrotherのミシンなので、brotherのホームページで調べてみました。
まず、大きく以下に分かれています。
家庭用ミシン | 自宅で使う用のミシン。 |
工業用ミシン | アパレル企業や縫製を必要とする企業の工場で使われるようなミシン。機能が優れているが、重く、機械音も大きいので家庭で使うのには適さない。 |
業務用刺繍ミシン | 家庭用刺繍ミシンに比べると、縫い速度、耐久性、あつかえる生地などが優れているが、作動音が大きい。 |
家庭用ミシンの中には下記の種類があります。
一般用ミシン | いろいろな縫い方ができるミシン。モデルが多く、通常の大きさやコンパクトなサイズ、コンピュータで制御するミシンなどがある。 |
刺繍用ミシン | 実用縫いだけではなく、刺繍もできる。PCでオリジナルの刺繍データを作ってミシンに送ることもできる。家庭用の刺繍ミシン。 |
職業用ミシン | 直線縫い専用ミシン。直線縫いが綺麗にできる。 |
ロックミシン。縁かがりができる。ストレッチ素材の縫い合わせやまつり縫い、飾りに適した巻き縫いなどもできる。 | |
カバーステッチ専用ミシン。両面飾り縫いができ、カットソーなどのストレッチ素材を美しく仕上げることができる。 | |
スクールミシン。授業での使用を前提にした専用設計。 |
一般用ミシンは最初に購入することが多いと思います。いろいろな縫い方を選べるミシンで、本体の右側に縫いの模様がいろいろ描かれているミシンです。これが一台あるだけで、いろいろ作れます。
しかし、一般用ミシンの他に、縫いに特化した職業用ミシンもあるのです。
今回使用したのは職業用ミシンの直線縫い専用ミシン。brother(ブラザー工業株式会社)のNouvelle(ヌーベル)という機種です。
このミシンは、とにかく直線縫いが綺麗です。
直線しか縫えないので、洋服などを縫う時には縫い方が足りず、一般用ミシンやロックミシンなどの併用も必要になるる場合がありますが、小物なら直線縫いだけでも作れるので、直線縫い専用ミシンだけで作れます。
今回作ったトートバッグは直線縫い専用ミシンだけで作りました。
- 直線縫いが綺麗!一般用ミシンより断然美しい
- モーターが大きいので縫いの速度は速い
- 重いので縫う時に安定感あり
- 送り力や針の貫通力が強く、厚手生地も薄手生地も縫える
- 直線縫いしかできない
- 重いので運ぶのはちょっと大変
最初に購入するミシンは一般用ミシンがお勧めされることが多いのですが、私は直線縫い専用ミシンから購入しても良いんじゃないかなと思います(個人的な意見です)。ミシンで作りたいものによりますが。
私の場合、刺繍用ミシンも友人から借りているのだけど、使うのは断然直線縫い専用ミシンです。布端の処理や、ボタンホールを作る時は刺繍用ミシンに登場してもらいます。ボタンホールは手縫いもありかなと思っていたら、直線縫い専用ミシンにボタンホーラーを付けてボタン穴をかがる方法もあるらしい。ほほぅ。
一台しか使わないなら一般用ミシンが良いと思いますが、複数台使ってもいいのなら、直線縫い専用ミシンを主に使って、作りたいものに合わせて一般用ミシンやロックミシンなど買い足し、またはレンタルしても良いのかなと思います。
そのくらい、直線縫い専用ミシンは縫いが綺麗にできて良いんですよね。
友人が直線縫い専用ミシンを貸してくれたおかげで、縫いの綺麗さの感動を知ったので、本当にありがたいです。
ミシンってすごい
ミシンに糸を通すとき、面倒だなと思いつつも、ミシンの構造を開発した人々がすごいと尊敬します。こんな複雑な糸の通し方、自分は思い付かないです。ミシンを開発した先人たちに感謝です。
下糸用のボビンも格好良くて、何やら好きです。直線縫い専用ミシンの金属のボビンが、格好良いんですよね。ボビンにボビンケースを付けるのが、鎧を装備するみたい。
なお、ミシンはいろいろな人の発明によって進化しましたが、ボビンはエリアス・ハウ(Elias Howe)によって考案されたそうです。すごいや。
ハウの設計はそれまでのものより大幅に改良されており、1846年9月10日にアメリカ合衆国で二重縫い(本縫い、ミシン縫い)設計のミシンの特許を取得した。そのミシンには現代のミシンとも共通する3つの基本的特徴を備えていた。
- 先端に穴のある針を使用している。
- 布の下にボビンがあって、二重縫いを可能にしている。
- 自動的に布を送る機構がある。
針の先端に糸を通す穴を設けるというアイデアをどうして思いついたのかという逸話は、母方の家系の記録にある。ある日、ハウは野蛮な見知らぬ国の王のためにミシンを作らされる夢を見た。王は彼に24時間の猶予を与え、それまでにミシンを作って縫い終わらないと処刑されるのである。ハウはがんばってミシンを作ろうとしたが完成できず、連行される。そのとき、兵士たちが持っている槍の穂先に穴が空いていた。これだ、と気付いたとき目が覚めたという。朝の4時だった。彼は急いで先端に穴のある針を作り、それ以降は順調に設計が進んだという。
エアリス・ハウ(Wikipedia)
ミシンのレンタルもある
ミシンを購入したり、家で保管するのが大変な場合は、レンタルするのも良いと思います。
以下のサイトはミシンの種類が多かったので良さそうでした。
他にも、最近はミシンが置いてあるレンタルスペースもあるので、場所ごと借りるという選択もできるようになりました。便利そうです。
直線縫い専用ミシンでトートバッグ作りました
母が「仕切りがあって、肩からもかけられるバッグが欲しい」と言っていたので、作ることにしました。
完成したトートバッグはこれ。
ちゃんと、仕切りと、ショルダーベルトを付けるためのDカンを付けましたぞ。
やっぱり縫いが綺麗ですわ。ミシンのおかげで。私のミシンの扱いは下手だけど、縫いの具合は綺麗なんですよ。
カバンテープでショルダーベルトも作っておきました。
ショルダーベルトも付けるために、Dカン、ナスカン、移動カン、カバンテープも使ったから、トートバッグ本体だけ作るより費用と手間がかかりました。
これで持ち手で持つも良し、ショルダーベルトで肩にかけるも良しのバッグになりました。
ちなみに、見えないけど底板も付けました。100円ショップのセリアで買ったカットして使えるプラ底板を使っています。鞄の大きさに合わせて使えるから便利。
そして、このトートバッグを母にプレゼントしたら、喜んでくれたようでした。でも、もう少し小さいほうが良いとのこと。こ、これは使われないかもしれない~。
自分的改善箇所は以下だったので、時間があったら改良版作ってみようと思います。
- もう少し横幅を狭くしてバッグを小さくする
- 仕切りの真ん中をファスナー付きポケットにすれば良かった
- 持ち手の部分が太かったので、持ち手の真ん中だけ半分に折って縫う
- 下糸が切れそうなタイミングで表地の目立つ場所を縫わないように注意
モノ作りは面白い
とりあえず、トートバッグが使えそうなモノに仕上がって良かったです。
モノ作りは、作る過程が面白いんですよね。どうやって組み立てようかなと考えたり、生地を何にしようかなと迷ったり、ミシンの使い方を思い出して使ったり。
ミシンがあると、何か作ってみようかなという気持ちになります。私はトートバッグなんて、手縫いではとてもじゃないけど作れないです。ミシンのおかげで、綺麗に速く、モノ作りをして遊べるのです。
母用にトートバッグ作って、自分用もちょっと欲しいなと思い始めたので、改良しつつまた作ってみようと思います!