今年もクリスマス前にシュトレンを作りました。
シュトレンは美味しいし、日持ちもするし、クリスマスっぽさを感じられるので好きなんですよね。
私は頻繁にパン作りをするわけではなくて、クリスマスの時期にシュトレンを作れたら作ろうかなくらいです。
今年は作る時間をとれてよかったです。やっぱり美味しく出来上がると、嬉しくなります。
料理が得意ではない私でも、それっぽく美味しくできるので、手作りするのも良いと思います!
シュトレンとは、クリスマス前に食べる菓子パン
シュトレン(Stollen)はドイツの菓子パンで、アドベントの間(クリスマスまでの4週間)に少しずつ食べることで有名です。14世紀頃にクリスマスまでの断食期間の栄養補給食として生まれたそうです。
パンにはドライフルーツやナッツが入っていて、パン生地にはバターたっぷり、パンのまわりもバターと砂糖がたっぷりの高カロリーの甘くて美味しいバンです。食べ過ぎ注意。
私は毎年、作れたら作ろうくらいで作っているので、いつもクリスマス直前に作って、年末にかけて食べることとなっています。クリスマス雰囲気を少し感じられるし、好きなパンだから、作ろうかなくらいです。
それから、ドイツの本場シュトレンにはガイドラインがあって、材料の割合が決まっているそうです。
私の作るシュトレンは、宗教的な意味合いはないし、材料の割合も基準に沿ったものではないので、シュトレン風パンってとこですね。
お店で売っているシュトレンも美味しそうなのですが、小さかったり、なかなかお高い値段だったりするので、自分で作っても良いかなと思って作っています。
それから、シュトレンは日持ちのする保存食なので、作った後に長く食べられます。ラム酒漬けのドライフルーツを使っているので殺菌できていたり、まわりをバターと砂糖でコーティングして守ったりしているから、保存に良いそうです。
涼しい場所で1ヶ月程日持ちするみたいですが、私はだいたい2週間で消費しています。自分でたくさん作っても、毎日ちょっとずつ、長く美味しく食べられるのも魅力です。
人にお裾分けして一緒に食べるのも良いです。お茶菓子にも良いし、ワインと一緒に食べても美味しいです。
シュトレン作りの好きなところ
- シュトレンが美味しい!
- 自分で作るとコスパ良し
- 自分で作る過程も面白い
- 長期保存が可能
- お裾分けにも良し
シュトレン作りには富澤商店のラミーフルーツを使っています
自分でドライフルーツを洋酒漬けすれば良いのだけど、その場合はシュトレンを焼く1ヶ月くらい前から洋酒に漬けて準備しておくことになります。長めに漬けたほうが美味しいです。
ちょっとラクしたいのと、本当にちゃんと作る時間をとれるか1ヶ月前にわからないのがあって、いつもドライフルーツはラム酒漬けされたものを買っています。
いろいろ使ってみたけど、私のお気に入りは富澤商店のラミーフルーツです。
レーズン、リンゴ、パイン、クランベリー、オレンジピール、レモンピールがラム酒漬されています。いろいろなフルーツが入っているのが良いです。
ラム酒漬けの具合が良い感じで、シュトレンが美味しくできます。
140gなので、1回のシュトレン作りで全部使い切れる量なのも良いです。
今年(2023年)作ったシュトレン(参考用)
作り方
20cmくらいの長さのシュトレンを2つ作りました。
ざっくりとした作り方は以下です。
- 中種を作る
- 生地を作る
- 生地と中種を混ぜる
- ドライフルーツやナッツも入れる
- パンの形を整える
- オーブンで焼く
- パンのまわりにバターをかける
- パンのまわりに砂糖をつける
シュトレンのレシピはたくさんあるので、そちらを見れば良いと思いますが、今年の自分の作り方を以下に書いたので、参考にどうぞ。素人が作ったものなので、本格的ではないのはご了承ください。材料等は次のセクションに書きます。
シュトレンの作り方(もうちょっと詳細)
中種の材料(強力粉、ドライイースト、牛乳)をヘラで混ぜます。
混ぜたら、中種を放置して、発酵させます。
いつも12月は少し寒くて、発酵に時間がかかっていました。イースト菌の発酵は30度くらいが良く、寒いと発酵に時間がかかるんですよね。だが、エアコンの暖房をONにすることもない私でした。
でも今回は、途中でこたつの中で発酵させれば良いのではと思い、弱にしたこたつの中で発酵させてみました。
去年は発酵に4時間くらいかかっていたけど、今年は2時間(冬の常温1時間+こたつ1時間)ほどで済みました。今年買ったこたつが、こんなところで活躍してくれるとは!来年は最初からこたつを使えば、さらに時間短縮できるかも。
中種が少し膨らんで、ヘラで触るとこんな感じになっていれば、良しとしています。イースト菌が炭酸ガスを出したんだなみたいな穴がいくつかあって、中種には粘度があります。
常温に戻しておいたバターを泡立て器で混ぜます…のはずだったんですが、やっぱりまだバターは柔らかくなっていなくて、泡立て器の中にバターが入り込みました。よくこれになりますよね。
これになったら、湯煎で数秒だけ溶かして混ぜるが一番楽だと思います。フライパンで沸かした少しのお湯に、数秒だけボールをつけて溶かしました。
バターがクリーム状になったら、砂糖、塩を入れて混ぜます。
その後、卵黄、牛乳、強力粉も入れて、サックリと混ぜます。
生地に中種を少しずつちぎって入れます。ここからは手でこねていきます。
いつも生地と中種は混ざるんだろうか…と思いつつこねますが、ちゃんとまとまってくれます。
生地にラム酒入りレーズンとラミーフルーツを全投入。
アーモンドスライスと、くるみも入れます。くるみは大きいものは切っておきます。今回アーモンドスライスを20g使ったのですが、10gでも良いかも。このへんはお好みで。
混ぜます。
混ざったら、2本作るので、生地を2つに分けます。
台所のスペースがあまりないので、テーブルの上にラップをしいて生地を伸ばしました。
ラップと麺棒に打ち粉として強力粉を少しかけて、2つの生地をそれぞれ伸ばします。表になる面の具材が生地から出ていたら取っておいて、生地をたたむ時に内側に入れます。
シュトレンの形にします。今年は両端を1/4くらいでたたんでから中央でたたみました。三つ折りなど、他の形でも良いです。
天板にクッキングシートを敷いて、その上にのせ、40分ほど発酵させます。
180度に温めたオーブンで50分焼きます。私のオーブンが古く(まだNationalのオーブンレンジ)、やや弱いから50分にしていますが、オーブンによってはもう少し短い時間でも良いかもしれないです。途中、焦げそうな場合はアルミホイルをかぶせて焼きます。
焼けたら、溶かしたバターをシュトレンにかけます。洋菓子店みたいにバターの液体にシュトレンを浸すことができると良いのですが、それはさすがにできないので、かけまくります。浸すような気持ちで、たっぷり、全面にかけます。
刷毛を持っていないのでスプーンでかけました。
バターをたぷりかけたら、次はグラニュー糖を全面にコーティングするつもりでつけます。砂糖によってバターの酸化を防ぎ、シュトレンを保存しておくれという気持ちでつけます。
シュトレンが冷めたら、最後に粉砂糖を茶こしを使ってかけて完成です。
完成したシュトレンはラップでぴったり包んで、さらにアルミホイルで巻いて涼しい場所で保管しています。食べるときは真ん中から切って、余ったシュトレンの断面を合わせて、また包んで保管します。
レシピは次回作るときの自分の参考用にしたいと思います。少しずつ改良していけると良いな。
材料(2本分)
今年は以下で作りました。アーモンドスライスはちょっと多かったような気もしたので、来年は減らそう。
<中種> | |
強力粉 | 100g |
牛乳 | 100g |
ドライイースト | 6g |
<生地> | |
無塩バター | 90g |
1/2上白糖 | 25g(普通の砂糖の場合は倍に) |
塩 | 5g |
卵黄 | 1個 |
牛乳 | 20g |
強力粉 | 200g |
<具材> | |
ラミーフルーツ(ラム酒漬ドライフルーツ) | 140g |
ラム酒入りレーズン | 70g |
生くるみ | 45g |
アーモンドスライス | 20g |
<コーティング用> | |
無塩バター | 60g |
グラニュー糖 | 適量(大きめのスプーン一杯くらい) |
粉砂糖 | 適量(かけたい分だけ) |
砂糖は半分の量でおいしさそのままの1/2上白糖を使っています。普通の砂糖の場合は量を倍にしてくだい。
パン作りは滅多にしないので、3g✕4袋のドライイーストは使いやすくて良いです。スーパーにも売っています。
富澤商店のラミーフルーツは本当にオススメです。これだけだと少し足りないので、ホームメイドのラム酒入りレーズンも入れています。
ホームメイドの商品は、スーパーでも販売されていて、買いやすいのが良いですね!
ネットの販売だと10袋単位が多いです。そんなに使わないよ…。1袋が良い場合は、スーパーで買うのが良さそうです。
使った道具
参考までに使った道具も記載します。他のもので代用可能なものもあるので、工夫次第です。
- ボール 2個 ※中種用と生地用
- ゴムベラ 1本
- 木べら 1本
- 泡立て器 1本
- 麺棒 1本
- ラップ ※生地を伸ばす用とシュトレン保存用
- アルミホイル ※焼くときの焦げ防止用とシュトレン保存用
- クッキングシート
- オーブン
- スプーン ※バターをかけるのに使用
- トレー ※バターかける時にたくさん垂れるので受け皿として
- 茶こし
- 包丁 ※くるみを切りました
- パン切りナイフ ※シュトレンを切りました
- はかり
- こたつ
寒い冬はこたつで生地を発酵させれば速かったです。今年買ったこたつが活躍して良かった!
麺棒は100円ショップで買った麺棒を使っています。たまにしか使わないから、100円ショップで調達できるのありがたい。
『マツコの知らない世界』でシュトレンが人気と言っていた
2023年12月19日放送のマツコの知らない世界は「日本シュトレンの世界」でした。
数年前からシュトレンが人気らしいですね。日本では独自の進化をしていて美味しいそうです。
番組では以下のお店のシュトレンが紹介されていました。
nichinichi(ニチニチ) | 東京都新百合ヶ丘 |
TENERA(テネラ) | 東京都文京区白山 |
GURUMAN VITAL(グルマンヴィタル) | 岐阜県不破郡垂井町 |
帝国ホテル 東京 | 東京都日比谷 |
パレスホテル東京 | 東京都丸の内 |
La Maison du Pain KURIHARA(ラ・メゾン・デュ・パン・クリハラ) ※パン工房 ぐるぐる としてリニューアルオープン | 茨城県水戸市 |
Boulangerie SJgarashi(ブーランジェリー S.イガラシ) | 東京都江東区木場 |
カタシマ | 兵庫県養父市 |
フランジェカイチ | 福岡県福岡市 |
Harmonier(ハルモニア)※フランジェカイチのシュトレン専門店 | 福岡県福岡市 |
Boulangerie Sudo(ブーランジェリー スドウ) | 東京都世田谷 |
グルマンヴィタルのシュトレンは石窯で焼かれているそうです。三角形で2色なのが綺麗。
※公式のInstagramの投稿は削除されました。
番組でイチオシとされていたTENERAのシュトレン。自家製粉した小麦粉で作られているとのこと。赤ワインが入っていて、バターに浸すことでテリーヌのような食感だそうです。
ブーランジェリー S.イガラシのシュトレンはアートな断面がオススメされていました。
ブーランジェリー スドウのシュトレンは一番美味しいと紹介されていました。オーナーは2018年日本シュトーレン・コンテストで優勝されているとのこと。番組ではヨモギ入りのシュトレンが紹介されていました。
紹介されていたシュトレン、どれも美味しそうでした!さすがプロ。
食べてみたいけど、どこももともと人気のお店で、番組で紹介されてさらに知名度を上げたので、食べられなさそう…!
シュトレンがある年末、良いね!
今年もシュトレンが美味しくできて良かったです。
私がシュトレンを作るようになったきっかけは、友人が手作りのシュトレンをお裾分けしてくれたことでした。それでシュトレンが美味しいと知って、いただくと何やら嬉しい菓子パンだなと思いました。
いつもクリスマス直前に作るので、クリスマス前から年末にかけて食べています。冬の美味しいおやつです。
日持ちがするので、一度作ると長く楽しめます。よろしければ、作ってみてください。