『もく遊りん』の雑貨屋の木工房に行った際に、ミニチュアの組み立てキットを買っておりました。
休日の時間のある日に作ったのですが、工作が久しぶりな私でもそれっぽく作れました!
細かい部分に凝ったりはしていないのですが、素人でも作るのを楽しめるキットだったので紹介します。
ミニチュアハウスのキットを買った
つくるんです(R)というDIYキットブランドが販売しているミニチュアハウスのキットです。
材料が揃っているので、手軽にミニチュア作りを楽しめます。
対象年齢は14才以上。細かいパーツが多く、説明書は少しざっくりしたところもあったので、この対象年齢は妥当と思いました。小学生には少し難しいかもしれないので、大人と一緒に作るのが良さそうです。
私が選んだのはミニキッチン。冷蔵庫がかわいく見えたから。
他にもミニベッドルーム、ミニスタディ、ミニバスルームもあり、シリーズには4種類あります。
また、キットはMADE IN CHINA。
Robotimeという中国の会社が製造して、日本では株式会社プラザクリエイトという会社によって輸入販売されているようです。
中国製ですが、説明書は日本語で、特に変な日本語ではありませんでした。ちゃんと翻訳されています。
箱に記載の入っている道具については、「接着剤/液体のり/筆/絵の具/ピンセット」と書かれていましたが、接着剤は入っていません。すべて液体のりでくっつける作業を行うので、接着剤は無くても問題ありませんでした。仕様が変わる前の説明だったのかもしれない。
それでは、箱を開封してミニキッチンを作っていきましょう。
ミニキッチンを自分で作る
キットの中身
箱を開けて、説明書、道具、材料を取り出しました。細かいモノがいろいろ入っています。
これらを使って、ミニチュアを作るのかと思うとワクワクします。
サイトには制作時間目安 約4時間と書かれていましたが、このパーツの量を見て、不器用な私は4時間では終わらないだろうなと悟るのであった。
必要な道具の確認
商品には材料が全て入っていて、道具もいくつか同梱れています。
- 液体のり
- ピンセット
- 紙やすり
- 絵の具
- 筆
特殊な道具は不要で作れますが、以下の道具は必要です。
- ハサミ
- カッター
紙のパーツ、木材、ワイヤーなどを切る作業があるので、ハサミとカッターのような切るための道具は最低限必要です。
また、以下はなくても制作できますが、あると良いだろうと思った道具です。
- 定規
(なんとなくで長さを測っても大丈夫ですが、定規があると楽でしょう) - 手芸用 平やっとこ
(説明書にはニードルノーズペンチとあったけど平やっとこを使いました。なくてもなんとかなるけど、ないとつらそう。2丁あると尚良し) - 手芸用 丸やっとこ
(平やっとこだけでも大丈夫ですが、ワイヤーを丸くするのはこちらのほうが楽そう。平やっとこ1丁、丸やっとこ1丁という組み合わせでも便利と思います) - カッターマット
(家にあったから使いましたが、雑誌などでも代用できると思います) - ニッパー
(ワイヤーを切るのに。ハサミでもワイヤーは切れるので、あれば使うと良いです) - のりをぬるもの
(私は爪楊枝を使いました) - 紙やすり
(同梱のもので量は充分ですが、木材のやすりがけにこだわりたいなら、もう少しあると良いでしょう)
説明書には「用意するもの」として「定規、ハサミ、カッター、ニードルノーズペンチ、ドライバー、ニッパー」と書かれていましたが、全部はなくても大丈夫でした。
私はドライバー、ニッパーは使用しませんでした。(そして、説明書のドライバーの画像はドライバーではない…。)ワイヤーを切る作業では、私はハサミで切っていました。でも、ニッパーのほうが綺麗に切れそうです。ニッパーを使えば良かった。
また、ニードルノーズペンチは持っていなかったのですが、家に手芸用の平やっとこがあったので使いました。ペンチには切断する機能がありますが、やっとこは挟むだけのものです。小さなワイヤーを曲げたりするのに、あったほうが楽だと思います。
それから、商品にピンセットは入っているのですが、プラスチックの軽くてやわらかい素材なので、紙や布など軽いものをつまむくらいには使えるけど、ワイヤー曲げるなどには向きません。
なお、ダイソーには300円の手芸用丸ペンチもあるみたいで、これも使いやすそうです。
しかし、近所のダイソーには300円の手芸用丸ペンチは置いてなかったです。残念。100円の細工用先丸ペンチや、先細ペンチがありましたが、これは少し先端が太そうだったので、このキットの作業には少し使いにくいと予想します。それでも自分の手よりは良いかもしれないです。
また、カッターを使って木材を切るので、カッターマットがあると机などに傷が付かず良いと思います。私が使ったのは以下のカッターマットです。A3サイズで、1枚持っているとなにかと便利です。
ダイソーにもカッティングマットがあるので、安く買うこともできます。B4サイズだと300円です。
100円ショップにはいろいろあって便利ですね。このキット制作に便利そうなものはだいたい揃うでしょう。
説明書を確認
説明書の一部は切り離して使います。紙のパーツであったり、木材パーツの説明になっていました。
おおよその作り方がざっくり書かれた説明文ですが、写真や絵も見ながら理解することができます。
説明書に必要な情報は書かれているので、参考にしながら自分でどう作るか考えるのも楽しめます。
木材カットはカッターで簡単だった
木材のパーツはどこで切るか線が引いてあり、これに沿ってカッターで切っていきます。
表面からは少し切り込みが入っているので、きれいに切り取りやすいです。裏面からカッターを入れるとすぐに切れました。切れにくい箇所は表面と裏面からカッターを入れれば切れます。
木材をカッターで切るなど最近はやっていなかったから、最初はぎこちない手付きでしたが、慣れていくと少しずつ上手になって面白かったです。
それから、カットした後は木材に軽くやすりをかけます。
商品に同梱された紙やすりは、裏面から240番の耐水ペーパーのようです。
やすりをかけたほうが手触りが良くなります。
入っていたのはこの4cm×4cmの小さなやすり1枚のみです。
大雑把にやすりがけするなら、この1枚で充分ですが、より美しく木を研磨したい場合は、もう少し紙やすりが必要でしょう。木材なので、耐水ペーパーでなくても良いと思います。
紙やすりはダイソーなどの100円ショップにも置いてありますし、ホームセンターでは1枚ずつ買えるので、安く入手することもできます。
DIYをする人であれば、ドレッサーも便利です。これも木材の研磨に使えます。
ドレッサーが大きいのでミニチュアの木材の研磨の場合は、大きめの直線的なパーツにしか使用できないですが、手軽に滑らかにしやすかったです。
以下の記事ではドレッサーを2×4(ツーバイフォー)木材に使っていたので、参考にどうぞ。
先に木材パーツを全部カットする進め方にしました。
形状にそれぞれ特徴があるので、先にカットしてもその後に悩むことなく進められました。小さいパーツもあるので、途中で失くさないように注意しただけです。
曲線のあるパーツは少し難しかったけど、面白かったです。お祭の型抜き思い出しました。
液体のりに苦戦
見たところ、普通の液体のりですが、私はこれに苦戦しました。
形状的に細い先端部からのりが出るのかなと使い始めたのですが…
のりが出てこない…!これは仕様!?ここで知性を試されているのか。
ふたを開けて爪楊枝を刺してのりをすくうことに。
のり、ぬれます…!良かった。
しかし、こののりは乾くのがやや速く、接着しやすいという点では良いのですが、爪楊枝でモタモタしていると少し乾いてドロドロになったり、糸をひいたりして塗りにくくなります。
また、のりの容器の口が狭いので、容器の周りが少し固まったのりだらけになりました。もはや、口が広い容器であってほしかった。
もう少し使いやすい容器にならないものかな。
絵の具を塗るの楽しい
キットには絵の具3色と筆が入っています。説明書では白色、茶色、黄色と呼ばれていました。
普通の絵の具のように見えます。手に付いても洗えばすぐに綺麗になりましたので扱いやすいです。
白色を塗る木材パーツから塗っていってみました。
ラップを敷いて、はみ出しても大丈夫な感じで塗ります。木材にペンキ塗りしているみたいで楽しい。
白色は何回か重ねて塗った方が、白色が強くなって良い感じになりました。
黄色と茶色の2色も塗っていきます。
黄色の絵の具は木材の色と近いので、塗りやすいです。
同じ色を塗る木材は、組み立てた後に塗りましたが、特に問題なしです。
黄色と茶色を混ぜて塗るパーツもあったので、ラップの上で混ぜて塗りました。容器を使わぬズボラさよ。
絵の具が余ってしまった。出しすぎてしまったようです。
でも、絵の具は多めに入っていたので、塗る作業は安心してできました。
他の色の絵の具を持っている場合は、好きな色を塗っても面白そうですね。
紙のパーツは結構小さい
紙のパーツでミニチュアの装飾をしていきます。
かなり小さい紙のパーツもあって、一部は予備もありました。
方眼の上に置くと、小さいのが伝わるでしょうか。実線は1cmです。
紙パーツは小さいので、切るのもやや難しかったけど、これを組み立てるのも難しかった。
なにせ紙はペラペラであります。
ピンセットと爪楊枝を駆使して、なんとかのり付けできました。
木材の残りもパーツになる
このキットの良いところは、パーツを切り取った後の枠もパーツになるところ。
側面に色を塗って、面には紙を貼ります。
穴が空いているのはこれでもうわからない。
無駄なくパーツになっていくの、良いですね。
布のパーツも少しある
布のパーツが少しだけあります。木や紙だけではなく、布もあることでミニチュアの質感が高まります。
説明書には布の大きさがミリ単位で指定されていますが、使う箇所に合わせてなんとなく測っても大丈夫そうです。
定規で長さを測り、裏面に鉛筆で線をひいて裁断しました。
ちなみに、私はコクヨの「本当の定規」を使っているのですが、目盛りが特徴的でとても見やすいです。線ではなく面と面の境界線で位置を示しているのです。
もしハギレ布があれば、好きな柄の布に変えても面白そうですね。
そして、布の端の処理は少し布を2mmほど曲げてのりでとめました。このキットではのりが万能。
細かいパーツは難しかった
このミニチュアには細かいパーツ作りがあります。これはソーセージのパーツです。
1cmほどの木目調ビーズを薄い紙で巻いて、1cmほどのワイヤーで両端を留めます。
これは素手ではキツイと思います。平やっとこ大活躍。
壁掛けフックも自分で1cmほどのワイヤーをフックの形にするのだけど、これも素手では難しいと思います。
丸やっとこ大活躍。平やっとこでもできると思いますが、丸やっとこのほうが丸くしやすいですね。
平やっとこと丸やっとこの違いは、先端が平らか先端が丸くなっているかです。平らなほうがつかみやすく、丸いほうがワイヤー丸めるのには使いやすいです。
そして、私の中で最難関はフルーツボウルのパーツでした。
BB弾みたいな小さなツルツルのビーズに2mmくらいのワイヤーをつけるとかマジか。
接着はできたものの、のりが付きまくって、もはやワイヤーが見えなくなりました。
パーツにのりが付きまくりで、『風の谷のナウシカ』の腐海の植物っぽさが出てしまったが、まぁいいか。
この後、のりを少し拭き取れたので、ややマシになりました。また、他のパーツと一緒に置くとあまり気にならなくなったので良しとしよう。
パーツを組み立てて完成させるの楽しい
細かいパーツがたくさんあって、それぞれ作るのは大変だったけど、並べると達成感あります。
土台と壁の枠に、パーツを並べていきます。この瞬間が一番楽しい!
組み上がっていくの、めっちゃ楽しい!
完成です。それっぽくできているんじゃないでしょうか。
ミニチュア作りで「つくる楽しさ」の再発見
パーツが細かくて難しかったり、のりが出なくて大変な部分もあったけど、完成した時は嬉しい気持ちと達成感がありました。
なお、数日にわけて作ったのですが、私の制作時間は約8時間でした。制作時間目安 約4時間と書かれていたのにその倍とか不器用すぎますね。塗った絵の具を乾かす時間を除けばもう少し短かったかも。
不器用な私でも完成に至ることができて良かったです。
「つくる」をとおして体験したあの気持ちは、コドモもオトナも、みんなが持っているものだと思います。
つくるんです®が商品と一緒に届けたいもの。
それは「つくる楽しさ」の再発見です。今日も、ひとりでも多くの人の心にワクワクが生まれますように。
つくるんです(R)とは (つくるんです本店)
まさに「つくる楽しさ」を再発見できたと思います。
最近、つくる楽しさやワクワクが足りないような気がする人は、ミニチュアを作ってみても面白いかもしれませんよ。